「ベーシックホスティングパック」設定方法

ベーシックホスティングパックは、お客様ご自身がWEB上から設定ページにアクセスし、URL転送やメール転送の設定を行うものです。個別のサポートは行っておりませんので、このガイドページをよくお読みになって、慎重に設定してください。
メール転送、URL転送など、設定項目の上限は合計で20個です(この仕様は予告なく変更されることがあります)。
【ご注意】現在、オプションパックやイーネットのレンタルサーバーをご利用中のお客様は、ベーシックホスティングパックとの併用はできません。この設定は決していじらないでください。
このホスティングパックサービスは、メール転送もURL転送も複数設定可能ですが、レジストラが無料提供している英語仕様のサービスをそのままご紹介しております。イーネットの自社サービスではないことをご承知おきください。
一般に、レジストラが無料提供しているホスティングサービスは、利用者が増えるに従ってspam(無差別広告メール)やウイルスが急増し、不安定になります。特にメール転送サービスにはそうした傾向がありますので、商用など、安定したサービスが必要なお客様には、イーネットではレジストラの無料サービスではなく、有料のオプションパックコース(イーネットの自社サービス)またはメールサーバーサブオプションとGmailの併用(spamが多い場合は特に)をお勧めしております。
ベーシックホスティングパックによる無料転送サービスに関してのトラブルにはイーネットは関知しませんので、ご了承ください。
また、レジストラによって、将来このサービスが予告なく変更されたり打ち切られたりすることもあるかもしれません。その場合もイーネットは責を負えませんので、ご了承の上ご利用ください。
なお、現在ベーシックホスティングパックでレンタルDNS以外の機能(転送サービス)をご利用のかたには、更新時にスタンダードコースへの移転をお願いしております。メール転送の安定性を少しでも上げるためですが、メール転送の安定性確保をお望みの場合は、あくまでも無料転送ではなく、メールサーバーサブオプションかオプションパックの導入をお願いいたします。

設定ページへのアクセス準備

まず、Internet Explorerをお使いのお客様は、Internet Explorerのメニューバー(ブラウザの上部にあります)から、「ツール」→「インターネットオプション」→「詳細設定」を開き、「ブラウズ」の中の、「サードパーティ製のブラウザ拡張を有効にする」をチェックし、Internet Explorerを再起動させておいてください。これがチェックされていないと、ログインの際、認証エラーが出ることがあります。(下図参照)
ここをチェックしておく
以下、このページを開いたまま設定ページにアクセスし(ブラウザが2つ開いている状態)、説明に従って操作してください。
ディスプレイ上で操作画面とこのガイドページを切り替えるのが面倒な場合は、このガイドページを事前に印刷しておくとよいでしょう。

 ログイン

まず、
ここ
をクリックして、設定ページを別ウィンドウで開きます。
環境によっては以下のような警告ウィンドウが出ますが、かまわず「はい」で進んでください。以下、この種の警告ウィンドウが出た場合は、すべて無視して「はい」で進んでください。
この警告画面が出ても無視してください

警告メッセージは無視してください
開きましたでしょうか。
以下のような画面になっているはずです。
ログイン画面
上の画面のDomain:にホスティングを設定したいドメイン名をすべて小文字でPassword:にドメインに対するパスワード(イーネットからお知らせしたパスワード)を入力し、LOGINボタンを押してください。
ブラウザに前のアクセス情報が残っている場合などは、再度ログインを促す画面が出ることがありますが、その場合はもう一度ドメイン名とパスワードを入力してログインを試みてください。

 最初のページの説明

ログインすると、Zone Editというページが現れます(下図参照)。このページはDNS設定の専門知識があるサーバー技術者以外は触らないでください。一般ユーザーのURL(ホームページ)転送、メール転送の設定は別ページ(後述)にあります。
DNSを熟知しているサーバー技術者のかたは、このページからAレコード、CNAME、MXレコード、TTL(Time To Live)などの設定が可能です(無料のレンタルDNSとして機能します)。ただし、DNSそのものについてのご質問(ZONEをどうやって設定すればいいか、などの基本的な質問)には一切お答えできません。また、このページの設定を変更した結果、ホスティングができなくなってもこちらではサポートいたしませんので、十分ご注意ください。
なお、Googleの独自ドメイン向けサービス(Google Apps)をお申し込みになった場合は、このZONE設定部分で、MXレコードをGoogleの指定するホスト名で設定してください。
最初のページ

このサービスをご利用いただくには、対象ドメインのDNSに、
ns1.dns-diy.net と ns2.dns-diy.net
というDNSが割り付けられている必要があります。
新規登録時、ベーシックホスティングパックご利用で申請されているお客様には取得時からこのDNSを設定してあります。オプションパックご利用中のお客様も、ほとんどこのDNSになっていますが、ZONE設定を変更しますと、現在ご利用中のオプションパックが自動的に切り離されたり不具合を起こしたりします。オプションパックを解約し、Googleの独自ドメインサービスなどに切り替える場合、必ず、メールでオプションパック解約の旨、お知らせください。
オプションパック解約後は、次回からはベーシックコース料金での更新をお知らせいたします。
オプションパックを解約されますと、URL転送も解除されます。URL転送のみオプションパックで残したい場合は、MXレコードのみを変更し、wwwと@に設定されているURL転送用の設定は触らないでください。
なお、メールサービスのみをGoogleに移し、URL転送はオプションパックに残す場合も、オプションパック料金は変わりません。メールを重視してURL転送は重視されない場合(とりあえず転送さえされればよいという程度であれば)、オプションパックは解約し、ベーシックホスティングパックによる無料URL転送をご利用ください。
また、DNS設定が有効になるには24〜72時間程度かかります。ドメイン登録直後や更新などによるレジストラ移転直後では登録DNSが有効になっておりませんので、ここでの設定が有効になるにはまだしばらく時間がかかります。
このドメインが上記DNSに設定され、有効になっているかどうかは、右上のLookupというアイコンを押してみてください。 DNSが設定できているかどうかが確認できます。(下図参照)
DNS設定確認アイコン

 設定画面は3ページあります

設定ページは全部で3ページあります。左上に、Zone Edit - URL Forwarding - Mail Forwardingというメニューがあります。
設定ページへのリンクメニュー
Zone EditというページはレンタルDNSとして利用するためのもので、DNSの知識のあるサーバー技術者専用です。一般のかたはこのページには触らずURL Forwarding(ホームページ転送) または Mail Forwarding(メール転送) というページを選んで、設定したいページに進んでください。

URL(ホームページ)転送設定

URL Forwarding の設定ページでは、あなたのドメインを使ったURL転送(ホームページ転送)が設定できます。
URL転送設定
上図、設定画面の左側から説明いたします。
hostというのは、ドメイン名の前につくwww. などのサーバー名のことです。あなたのドメインがabc.comで、http://www.abc.com というURLを使いたければ、host名はwwwです。ここにwwwと入力してください(ドットはいりません)。
単にhttp://ドメイン名(例: http://abc.com)で接続したければ、ここには何も入れません。
*(半角アステリ)を入れると、ホスト名がなんであっても有効になりますが、ホスト名なしでも有効にしたい場合は、*とは別にホスト名を空白にした設定も追加してください。

その右のurlという欄には、「転送先」のURLを記入します。http://www.abc.comの接続先が、http://homepage2.xyz.ne.jp/abc/index.html(ホームページが実際にある実体のURL)であれば、そのURLを記入します。
上図の1番目の設定例では、http://ehime.ryokan.net というURLで、http://yado.st/ehime.htm に接続することになります。
その右のtypeというプルダウンメニューは、URL転送の方法です。redirectはただジャンプするだけ(ジャンプした後は実体のURLが表示されます)、frameはドメイン名を表示するためのフレーム式転送です。プルダウンメニューの中にあるparkingとsaleは関係ありませんので無視してください。
その右のtitleは、フレームにしたときのページタイトルですが、現在、レジストラの技術部門の判断により、ベーシックホスティングパックのURL転送ではタイトル指定機能が無効になっております。
<TITLE>にJava Scriptを埋め込むなどして転送を悪用する者が出てきたため、URL転送サーバーの安全性を守るための措置と説明されています。将来、指定可能になるかもしれませんが、当面はタイトルの指定はできませんことをご了承ください。Internet Explorerでは、URL名がタイトル欄に表示されます。
各項目を設定したら、その右のedit欄にあるappend(新規追加)またはupdate(変更・更新)ボタンを押して情報を更新してください。このボタンを押しませんと、設定(変更)が有効になりません。
設定済みのURL転送設定を削除するには、その右の赤い×を押してください。
【上図の設定例解説】
上図では、ryokan.net というドメインに対してのURL転送を5つ設定してあります。
http://ehime.ryokan.net → http://yado.st/ehime.htm へフレーム転送
http://joho.ryokan.net → http://yado.st/ へフレーム転送
http://kochi.ryokan.net → http://yado.st/kochi.htm へリダイレクト転送
http://ryokan.net → http://yado.st/ へフレーム転送
http://www.ryokan.net →http://jhotel.net/ へフレーム転送

実際にブラウザに上記のURLを入力してみて、結果をご確認ください。

お申し込み時にURL転送先が未記入のお客様の場合、ここには転送先としてすでに、
http://enet-corp.com/junbichu01.htm
が設定されているかもしれません。これは転送機能が有効になったかどうかを確認するための確認用ページです。
このままでもかまいませんが、無地にしたい場合はこれを、
http://enet-corp.com/junbichu0.htm
に(01から0に変更)すると、まったく無地の画面にできます。
あるいは、
http://enet-corp.com/junbichu.htm
に変更すると、ガイダンスなしの準備中ページになります。

メール転送設定

左上のメニューの、Mail Forwardingを選んで設定ページを開いてください。
以下のようなページが現れます。

メール転送設定ページの画面

左側のaddressという欄で、使いたいメールアドレスを設定します。あなたのドメインがabc.comで、1@abc.comというメールアドレスを使いたければ、入力するのは「1」のみです。
右には転送先のメールアドレス(実際にすでにお持ちで、使えるメールアドレス)を正確に記入してください。@を全角文字にするなどのミスがよく見られます。IMEは切って、すべて半角で入力してください。
項目を入力したら、右のappendボタンを押して設定します。
すでに設定してあるメール転送を削除するには、いちばん右の赤い×印を押してください。
転送先を変更するには、変更した後、右のupdateボタンを押してください。

初期設定では、mail@ または なんでも@(アカウント欄は空白)のいずれかになっていると思います。これをお好みの設定に変更して運用してください。「なんでも」の設定は、SPAMやウイルスの標的になりやすいため、設定しないでください。必ず、使うメールアカウントを限定して運用してください。
設定数の上限は、他の設定(URL転送など)と合わせて20設定です。
なお、URL転送やメール転送を設定すると、Zone設定は自動的に書き替わります(Zone Editのページでは、転送専用のホストが指定され、指定結果がグレーアウトします)。

ログアウト

すべての設定が済んだら、右上のLogoutメニューから必ずログアウトしてください。(下図参照)
ログアウトメニュー

下図のように、
Confirmation
Are you sure to logout? Yes / No

というメッセージが出ますので、Yesを選んでログアウトします。
ログアウト確認画面
ログアウトしませんと、いつまでも設定画面情報がブラウザにキャッシュされ、非常に危険です。
また、二重ログインしようとするとエラーになりますので、Authenticated Failedなどのエラーになったときも、ログアウトし、一旦ブラウザを全部閉じてから再度アクセスしてください。自分では二重ログインしているつもりはなくても、ブラウザがログイン情報をキャッシュしていることがあります。

以上です。
設定はくれぐれも慎重に行ってください。
なお、DNSが切り替わる前はこれらの設定は反映されませんが、事前に設定した内容は有効です。また、TTL(Time To Live)といって、DNS情報がキャッシュされている期間があるため、設定を変更した後もしばらくは旧情報が生きていたり、エラーが出たりすることがありますが、これは仕様ですのでご了承ください。正しく設定されていれば、しばらくすると新しい設定が有効になるはずです。

設定ページ(http://www.dns-diy.net)にアクセスするここをクリック